Motoki's帳面

考えを整理して置いておく場所です。

彼女に我慢させて、僕たちは幸せになれるのか

 妻には、潔癖症やヒステリックな面があります。

 毎日何時間もキッチンやリビング、洗面所、トイレ、お風呂などを掃除し、全部終わるのは日付が回った後です。しかも、それからストレス発散のために海外ドラマのDVD鑑賞が始まります。お酒を飲みながらです。寝るのは午前2時か3時、遅い時は5時です。次の日は8時に起きて、パートに行きます。こんな生活のせいで、彼女の体調はどんどん悪化していきました。原因不明の偏頭痛、腹痛、吐き気、蕁麻疹などなど。病院に行っても直りませんし、潔癖症のために通い始めたカウンセリングも、先生から出された課題を二人でこなそうとすると他のことで喧嘩になり続きませんでした。

 僕は、彼女に「自分がアスペルガーかもしれない」と話したことがありました。彼女に症状を一通り説明すると、納得している様子でしたが、だからと言って、僕に気を使うことはあまりありませんでした。変に気遣いされると、僕も気を使うので嫌でしたが、妻は、以前と変わらず、僕の空気が読めないところや、どんくさいところに怒り続けました。それらがアスペルガーのせいであるかもしれないと説明しても、彼女は「アスペルガーかもしれないから、ちょっとは怒るのをやめて労ろう」という風にはなりませんでした。「アスペルガーでも、私をイライラさせないで」という感じで、あくまで自分本位の態度を続けていました。

 なぜ、妻はそのような態度をとり続けたのでしょうか。単純に自分本位だから、と言えるかもしれませんが、僕はそれ以外に、彼女も「潔癖症」や「ヒステリー」に悩まされ、必死で、余裕がなかったから、僕を受け入れられなかったのではないかと思います。彼女の「潔癖症」や「ヒステリー」は、どうすれば治るか、何度かカウンセラーの先生に一人で相談しました。「おそらく、彼女は変わりません」というのが、先生の出した最終的な答えでした。それは、単に彼女の性格の色が強すぎるという意味なのか、僕といると、彼女は「潔癖症」や「ヒステリー」であり続けてしまうという意味なのかはわかりません。わかりませんが、先生の結論は、「おそらく、彼女は変わりません」ということでした。彼女といれば、僕は彼女を怒らせ続けることになるのでしょう。そして、今回それを理由に離婚しようとしているわけですが、それでもやり直したら、きっと彼女は、彼女自身の「怒り」や「イライラ」を我慢することになるでしょう。あれだけ結婚生活を破壊するほどの「怒り」や「イライラ」を持っていた彼女が、その「怒り」や「イライラ」を我慢して内に貯めるとなれば、それはそれは辛いことだと思います。おそらく、我慢することができないでしょう。それでも、今までより幾分かは、我慢するかもしれません。今まで僕に向かっていた「怒り」や「イライラ」が、自分の中に向くことになります。「嫌なことは嫌」とはっきり言うのが彼女の性格であり、彼女の良い所です。そんな彼女が、我慢をするとなれば、彼女もどんどんと疲弊していくのでしょう。そして、僕と一緒にはいたくなくなる日が来ると思います。

僕を気遣うことで、彼女を疲れさせるかもしれません。

それで幸せになれるとは思いません。

 以前、離婚の話し合いを彼女とした時に、「仲の良い夫婦って、なんで仲良く出来るんだろうね」と聞くと、彼女は「本当に相性がいいか、どちらかがすごく我慢しているんだろうね」と言いました。そうかもしれません。しかし、後者は長続きしないでしょう。人は、いつか死にます。死が近づく(=歳をとればとるほど)、人は頑固になりますし、いい格好することをやめて、「素の自分」を出して、ありのままの自分が感じる幸せを追求するようになると思います。やりたいことや、言いたいことを我慢し続けて、すっと死ぬことは、多分無理でしょう。その時に、我慢し続けた夫婦は、少しづつ夫婦でなくなっていくのではないでしょうか。

残念ですが、彼女が僕を気遣うことで、彼女自身は我慢を重ね、疲れていくのでしょう。