Motoki's帳面

考えを整理して置いておく場所です。

過去に戻って考えた

今週は離婚届を取りに行けませんでした。

忙しくて取りに行けなかった、という訳ではありません。

先日、妻との話し合いで離婚することを決めたのに、今になって「本当に離婚でいいのか」という迷いが出てきたのです。

「今更何いうとんねん」と思います。

 

僕が離婚を決めたのは、「この人と一緒に生活していくのは無理」と思ったからです。

例えば、妻が洗濯機から洗濯物を取り出して、ベランダに干そうとする時に、「手伝おうか?」の声かけを忘れると、妻は怒ります。

 (妻)「今洗濯物干そうとしてるのわかるよね?」

 (僕)「うん」

 (妻)「じゃ何で手伝おかって言わないの?」

という会話が起きます。僕は反省して「手伝おうか?」の声掛けをするようにしました。でも、「いいです」と言われることが多々ありました。気を使ってるのかな、と思い、もう一度「本当に手伝うよ。いいの?」と聞くと、「いいって言ってるでしょ!何で一回で言ってること聞いてくれないの!」と、結構本気でキレてしまいます。それから数時間不機嫌になります。私は謝り続けないと、彼女の不機嫌は治りませんでした。何でこんなことで謝り続けないといけないのか、といつもモヤモヤしていました。

 

妻は、潔癖症を持っています。

毎日、キッチンは1時間〜2時間くらいかけて綺麗に掃除し、洗面所も、お風呂も、綺麗に掃除してからでないと、気になって寝れません。

2人が夜ご飯を食べ終わる時間が遅かったり、洗面所で歯磨きする時間や、お風呂に入る時間が遅いと、それから彼女の大掃除が始まります。

当然、妻の寝る時間は遅くなっていき、体調を崩していきました。

妻に、「そこまでしなくてもいいと思う」と言っでも「そんなことわかってる。やめれなくて私も嫌だけど、やらないと気になって寝れないの」と言ってました。

 

潔癖症を持っている人の特徴として、「自分のペース」で、「自分の決めた基準を確認してクリアしていく」ことをしないと、不安になって仕方がない所があります。

この「自分のペース」を崩す存在がいれば、自分の安心を脅かす存在だ、と言わんがごとく、総攻撃を受けます。その対象が、僕でした。

 

先の洗濯物のくだりで言うと、彼女の中で「手伝って欲しい時」と「手伝って欲しくない時」があります。「手伝って欲しい時」に僕が「手伝おうか?」と言わないと、自分のペースが崩れるので怒ります。また「手伝って欲しくない時」に、「僕が手伝うよ」と何度も言うと、それでも自分のペースが崩れるので怒ります。

 

こんな感じで、生活の様々な場面で、彼女のペースが崩れると、彼女は不安になります。不安になると言っても、彼女のペースを崩す原因は僕にあるので、僕に怒ります。

僕は、どんどんと彼女といると息が詰まるようになっていきました。

 

このままでは、二人で生活できないと思いました。

そして、このすれ違いの時間が長く続いたことが、二人の間の溝、というより、僕の彼女に対する不信感が大きくなっていってしまった原因でした。

僕の彼女に対する見方はどんどん変わっていきました。

「彼女にこれを言ったら、怒るのではないか」

「彼女に対して、こんなことをしたら、怒るのではないか」

いつもビクビクしていました。

それと同時に、「なんでこんな気持ちで暮らさないといけないのか」と怒りも込み上げてきました。

そして、どんどんと彼女に対して、僕も反撃するようになりました。「うるさいな」とか、「自己中なことを言うなよ」と言った感じで、彼女を攻撃するようになりました。自分を守るためだったのですが、結果的に、彼女のペースを崩すことになり、彼女はより一層怒りまくりました。

ある時は夜の11時くらいに喧嘩になり、それが原因でキッチンや洗面所、お風呂の掃除が終わる時間が3時くらいになり、僕が2時くらいに先に寝ようとすると、「あなたのせいで私の寝る時間が遅くなるのに、なんであなたが先に寝るの?」と言って、3時か4時まで寝かせてもらえないこともありました。心も体も疲弊していきました。

これを避ける方法は、僕が彼女のこと多めに見ることでした。

全部、彼女のやりたいように、彼女のペースでやらせてあげることでした。

そうすれば、彼女は自分のペースを崩されることなく暮らせたでしょう。

毎日の潔癖症から来る長時間の掃除の苦しみは残るものの、僕と喧嘩する労力はなくなり、今よりマシな未来になっていたでしょう。

 

でもちょっと待て。

それで僕は幸せなのか?

彼女のことが本当に好きなら、彼女が何をしても、彼女の側に居られるだけで幸せなはず、という考えもあります。それでいけば、僕は自分のモヤモヤを我慢しながらでも、彼女と一緒に入れるだけで幸せだったのかもしれません。

 

本当にそれで幸せだったのか。

僕は我慢できたのか。

 

我慢、できませんでした。

僕にも、自分のしたいことがありました。自分のペースがありました。

それを、彼女に怒られないくらい、彼女に合わせるなんて、できなかったと思います。

 

僕は彼女に、何度かこのことを言いました。「もう無理だ」「離婚したい」と。

彼女は、何度かの喧嘩を経て、徐々に僕に無理を言わなくなっていきました。

しかし、ゼロにはなりませんでした。

いつまでも、「彼女のペース」を乱すと、彼女が怒る、ということが続きました。

そして、僕の彼女への不信感が積み重なっていきました。

もう、どうしようもありませんでした。

僕は、離婚を決意していきました。

 

過去に戻って考えてみると、「僕が我慢していたら、彼女を幸せにしてあげれたのでは」と思いました。

しかし、僕の我慢は、遅かれ早かれ、限界だったでしょう。

彼女の潔癖症が治らない限りは、問題の解決にはならなかったと思います。

彼女の潔癖症は、彼女の性格だったと思います。

彼女から潔癖症をなくすということは、彼女が彼女でなくなることに近いように思います。

だから彼女も、僕と一緒にはいられないと思い、家を出て行ったのだと思います。

家を出て行く前日、僕は彼女に呼ばれて、久しぶりに、本当に久しぶりに彼女の隣に横になって寝ました。彼女は言いました。「明日、出て行こうと思う。このままだと、私の体調は悪くなって行く一方だから」と。「体調が戻るまでの間だから。また、戻ってくるから」と。多分、彼女は僕に考え方を変えてほしかったのだと思います。僕の彼女への接しかたを変えてほしかったのだと思います。

僕は「わかった」だけ答えました。

心の中で、これが、二人で過ごす最後の夜になるのだろうな、という予感がしました。今から8ケ月前の出来事です。その予感は見事に当たりました。

 

人生とは、いろんな選択の積み重ねだと思います。

その選択は、僕と彼女の性格から選び取られるものだと思います。

あとは、お互いの状況も関係します。

それらが、絡み合い、僕と妻は、離婚という結論にたどり着いたのだと思います。

 

過去に戻って考えてみても、僕は、これで精一杯だったと思います。